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1/5・丹波篠山味間探索 大国寺

謂れ板に、『松尾山・文保寺略縁起 大化年間、印度より法道仙人来朝し、7堂伽藍を造営、聖観音を本尊とされたが、承平・天慶の乱の頃荒廃す。正和年間、ご本尊に慈覚大師作の千手観音を安置再興し、「松尾山・文保寺」の勅願を賜う。
戦国時代末期再び荒廃し、江戸時代に再興された。全盛期は21ヶ坊を数えたが、明治以降は3ヶ院となり現在に至る。』と書かれていた。

大化年間ということは、天智天皇と中臣鎌足がクーデターで蘇我氏を追い落とした「大化の改新・645年」頃・・・その頃本場印度からの渡来僧が創建したのだから、仏教を日本国の根幹に置いた蘇我氏・聖徳太子の時代からまだたった50年・・・歴史が長いし寺院ランキングも上位だったのでしょう。

そして、(キタ~)「承平・天慶の乱」とは、僕の大好きな平将門・藤原純友が平清盛が武士天下を取る100年前に、制度疲労を起こしていた平安時代藤原氏貴族天下から武士天下に変えようとした時代です。
純友の兵火は、瀬戸内海~大阪湾~鳥羽伏見界隈までだったので、ここまで内陸に及んだのかと読み直したら、兵火で荒廃したのではありませんでした。

そして現在の高野山同様、寺町を形成した大寺院だったようです。
比叡山天台宗の祖・最澄が生まれるはるか前だから、当時の印度仏教など知りませんが、天台宗のようだったら現在の比叡山のように修行場が背後の松尾山に広がり、お坊さん養成学校でもあったのでしょう。

2度目の荒廃の時期に、波多野秀治の子が逃れてきたようです。
見下ろすと、篠山盆地の西の端が見えます。
秀治の子はどんな気持ちで、現在も大きくは変わっていないだろうこの景色を見ていたのでしょう。
誰もいない境内で、脳内妄想が広がります。

帰り道を下っていると、『工事竣功記念 昭和58年9月28日台風10号は、最大日雨量240ミリという未曾有の降雨量を記録し、文保寺の渓谷を覆すが如き甚大なる被害をもたらしたが、町並みは県当局を始め関係各位の絶大なる尽力により昔の面影を一新する文保寺川が蘇った。この大事業を後世に伝えるため記念碑を建立する。 昭和60年10月 文保寺・二村神社・味見奥村』という碑が立っていた。

今回の東北の震災でも過去の記憶が土地に残っていればと思いましたが、こういう碑が人の人生の何倍も長く残ることで、次の被害を少しでも減らせます。
こういう日本の何処にでもある当たり前の文化が好きです。
帰宅後、よく知る「竣工」と違って「竣功」はどういう意味かな?と調べると、同じ意味だそうです。

12:43、バイクに戻り、波多野秀治のお墓が発見できなかった心残りはありますが、r36の奥をもう少し探索しようと出発しました。
r36に戻り、旧道っぽい道があったので突っ込みます。
更に細道にも突っ込みましたが、道がなくなり得意のUターンを決行。
左ハンドルの車載カメラが邪魔で、右に大きく切れないから、切り返しの数が増えます。

12:53、「安泰山・大国寺」に案内板に誘導されて到着。
無人の受付があり、入山料200円だって・・・ブ~と思いましたが、他でいいものを見せてもらって来てるのでチャリン。
20140105AjimaS239s.jpg
小さなお寺なのに、写経会場があったり、境内に営業中のお食事処まであります。
観光バスが入れるような道もないのに、何処からお客さんが湧いてくるのだろう。
現在は僕の他に誰もいません。
その辺を聞きに昼食でも取ろうかと思ったけど、さっき200円払ったばかりなのでやめときました。

20140105AjimaS248s.jpg
パンフレットによると、国の重要文化財指定が本堂と本尊他5体の仏像にされています。
重文の仏像は観たいと思いましたが、重文の本堂を眺めても「何処が?」って感じだったので止めました。
更に500円必要だし。
それらの用の方は、ベルで知らせるシステムになっています。
謂れ板によると、ここも大化年間・空鉢仙人建立となっており、こちらも印度のお坊さんかもしれません。
悠久の歴史を誇る古刹でした。
漂う雰囲気はないけど・・・

r36を更に進み、13:09・「熊野神社」到着。
軽四トラックが入って、何か作業をしています。
帰路に着きます。
往路で見つけたr36沿いの和菓子屋さん「諏訪園本店」に14:10ストップ。
20140105AjimaS254s.jpg
「いちご大福」の看板に釣られたんだけど、売り切れでした。
でも和菓子6種類6個・960円で購入。
「チョコ大福」とか面白そうなのも買いました(どれもかなり美味しかったです)。
家内へのお土産です。
ここらは茶畑が多く、店内にはたくさんお茶が売られていました。
いい香りです。

大体の地形・地図が脳内に入ったので、次は秀治さんのお墓の位置をもう少し調べて探索に来ます。

丹波篠山味間探索 6/10
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