5/14・和歌山海南・有田ツーリング6 福勝寺

20170514KainanS284s.jpg 鐘楼があり、目を移せば里山に囲まれた緩やかな景色があった。
『求聞持堂(能満堂)・本尊・虚空蔵菩薩(重文) 慶安3年(1650)初代紀州藩主・徳川頼宣公の寄進により建てられた。本堂東側面に接触して建立された。
この時本堂は、東面縁が撤去されるなど改造を受けたが、内包長押が取り付けられ、堂宇として姿整い、江戸後期の修繕に伴う改変を受けるまで、中世仏堂として形式を留めていた。大正修理以前までは祈祷所としての特色を保持していた。
平成の解体修理の際、慶安3年の姿を基本に復旧整備したが、求聞持堂正面建具については、当初形式及びその後の変革が明らかでなく、文化10年改造時の建具を存置するものとした』

20170514KainanS292s.jpg 『徳川頼宣 慶長7年(1602)~寛文11年(1671) 徳川家康の10男で、紀州徳川家祖。常陸水戸藩。駿河駿府藩を経て紀伊和歌山藩藩主となる。母は側室・養珠院(お万の方)。8代将軍・徳川吉宗の祖父。寅年生まれゆえ、当山・虚空蔵菩薩を自身の守り本尊として深く帰依し、能満堂(求聞持堂)を建立し、藩主や子孫の繁栄を祈願した。その後も家来衆や女中衆が参詣を重ね、寛文4年(1664)には彗星が出現し、不吉の前兆として、当山で星供養祈願した。仏壇には徳川家康はじめ養珠院、頼宣、江戸幕府2代征夷大将軍秀忠など縁の人物数名が位牌として祀られている』

本堂奥に、『裏見の滝 高さ20m・幅30mあり、滝の奥は石灰岩の洞窟になっている。滝の裏側から眺められる。洞窟には弘法大師刻・不動明王が祀られ、日照りが続くと不動尊を滝壺に移し、雨乞い祈祷が行われた。また行者達の修業の場となっていた。滝の上流には、岩屋谷上池と下池があり水源となっている。滝の手前の杉の大木のてっぺんに、昔天狗が棲んでいた。滝側の本堂縁にあるくぼみは、その天狗の手形跡』

20170514KainanS300s.jpg とても雰囲気のある滝で、滝壺をぐるりと周回でき、滝裏も歩ける。
水量の多いときは迫力があるだろう。
空海作の不動明王も、木枠で守られながら鎮座していた。

20170514KainanS310s.jpg 『不動明王 仏の教えに背く者を正しく導くため、大日如来が恐ろしい姿に変身したもの。身を包む炎で悪や汚れを焼いて浄め、悪を教化します。頭は怒りの形相で、右目は天を向き、左目は地を向いています。これを天地眼という。右牙は上を、左牙は下を向いています。右手には剣を、左手には羂索(けんさく、もれなくすくう「たも」のようなもの)を持っています。長い間この岩窟にお座りになって、加茂谷の人々を優しく見守り、災難や苦しみから救っています。素朴な作りであるだけに、親しみのある不動様です』

20170514KainanS316s.jpg 滝脇から、山に登っていく小道が続いています。
本堂縁の天狗の手形を見に行きます。
20170514KainanS319s.jpg 『400年前、この滝の大杉のてっぺんに天狗が棲んでいた。人懐っこく、村人にいたずらしたり、子供と遊んだり、時には瓜やみかんを食べたりした。村人は岩屋山の観音様に、「瓜やみかんをもぐ悪さをしないように」と願い出た。
観音様は天狗にそれを伝え、本堂の濡れ縁に手をついて謝った。それからは、貧乏で困っている人がいれば小銭を放り込み、人手がなければ田植えを手伝ったり、子供が泣いていれば慰めたりした。こうして村人から「岩屋山の天狗どん」と親しまれ愛された。この手形は、その時のものです』

『本堂(千手堂)本尊・千手千眼観世音菩薩(重文) 本堂建立史料は喪失しているが、堂内に永正12年(1514)の墨書が残り、細部様式・技法から見て、15世紀建立と判断される。但し、比較的早い時期に軒支柱が付加され、室町後期には仏堂として使用されているが、当初天井は張られておらず、外陣部分は外部間仕切りがなく開放であり、軒に支柱はなかった。永禄13年(1570)内外陣に鏡天井が張られ、外部柱間装置も整備され、中世密教仏堂としての姿が整った』

20170514KainanS325s.jpg 『福勝寺創建 平安時代に遡る四天王寺像や、福勝寺の末寺である有田市初島町・正善寺の本尊・大日如来像の胎内に「康平5年(1062)」の墨書があることから、福勝寺創建はそれ以前であると思われる。現存史料から、正保4年(1647)藩祖徳川頼宣より寺域を定めた四方書が下付されており、求聞持堂創建時、厨子・天蓋・幡・外張・打敷その他葵紋を付けた仏具も寄進されている。高野山とのつながりも深く、藩祖創建の寺として、藩の手厚い保護や人々の信仰により、由緒ある歴史が刻まれてきた。その威光は、浄土真宗本願寺8世蓮如上人と喜六太夫にまつわる霊験あらたかな伝説を残したのである』
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