トランプさん 2/2

「アメリカ・ファースト」が、トランプさんの合言葉でした。

僕が最も好きな映画「ジョーイ」(原題・Something for Joey (1977) )を思い出します。
アメリカ映画で、ハイズマントロフィー(全米大学No1選手賞)を獲得し、NFLに入りランニングバックとして活躍したジョン・キャパレティの実話です。

ペンシルバニア州立大学アメリカンフットボール部ランニングバックのジョンは、メキメキと頭角を現していった。
地元の家具工場に勤める家具職人で、コツコツと仕事をしながら、ジョンの活躍が楽しみだった。
ジョンの兄・ジョンの下に弟・妹、更にその下に息子・ジョーイを持ち、自宅は広く、「これがアメリカの標準家屋」と言える、日本人の僕にはとても贅沢な家と余裕のある生活を送っている。

幸福そうに見える両親と家族だが、大きな心配事を抱えていた。
ジョーイが白血病で入退院を繰り返していたことだ。
時には髪の毛をすべて失いながらも、ジョーイは兄・ジョンの活躍に期待し、明るく振る舞っている。

父親は、ジョーイに自信をつけさせようと、地元少年野球チームのコーチになり、息子をサポートする。
ジョーイは守ればポロリ、打てば三振という選手だが、父親は腐り気味になるジョーイを励ます。

秋季のアメリカンフットボールシーズンに入ると、週末ごとにジョンの試合を応援するために、家族を車に乗せ300km走り、大学のフットボールコートに通った。

ジョンも、ジョーイの頑張りと期待に応えるべく、フットボールで結果を出し続ける。
そして、ジョンは最終学年のシーズンを終え、ハイズマントロフィーに選出されるという栄冠をつかむ。

その授賞式でジョンは、スピーチをすることになる。
壇上に上がり、周囲を見渡し、目を輝かせている家族がいることを確認し、スピーチを始める。
チームメイトに感謝し、次にコーチへの謝意が続き、最後に家族への感謝の言葉が・・・

「ハイズマントロフィーを受賞することは、スポーツマンにとって生涯の栄誉です。
私はこの瞬間を愛する者と分かり合います。父と母です。
母は涙もろいのが欠点です。小さい頃から僕はがに股で、母が苦労して治してくれました。おかげで走ることが出来ます。
父は地味な人です。先日父親としてどう思うか聞かれました。僕は誰よりも父を尊敬します。
兄弟であるマーティーとマイケル、そして妹のジーンは絶えず僕を支えて、力になってくれました。
うちで一番小さい弟・末っ子のジョーイは、病気です。白血病です。
弟が幸せを味わえるなら、賞を受けた甲斐があります。
僕が戦うのは、フットボールをする時だけですが、ジョーイは常に痛みと戦っています。いっときも休まずに・・・。
この賞をジョーイに譲ります。これは弟のものです。僕は弟に教えられたのです。皆さんありがとう」

この映画を、好きなアメリカンフットボールの映画だと思って観たのは、大学4回生の時でした。
衝撃を受けました。
ジョンにではなく、父親の生き方に。僕もこんな家族を持とうと思い、常に笑顔で家族を応援するこんな父親を理想としました。

今回の選挙結果を州別に見ると、北東部と西部太平洋岸の州をクリントンさんが取り、中南部がトランプさんでした。
現在のアメリカ経済を牽引している銀行・証券などの金融業の北東部、シリコンバレーなどIT・ソフト関連企業が立地する西部南半分太平洋岸、ボーイングなどの航空機産業が立地する西部北半分太平洋岸と、農村・かつてアメリカ経済を牽引した自動車産業が立地する中部・南部に支持が別れています。

家具職人であるジョン・キャパレティの父親一家が豊かな生活を送っていたのは、ペンシルバニア州アッパーダービーというフィラデルフィア郊外の街です。
ペンステイツより西から西海岸の州に至るまで、トランプさんが勝利した州です。
あの素晴らしい映画の舞台と、トランプさんの「アメリカが一番だった時代を取り戻そう」がオーバーラップします。

アメリカは、第二次世界大戦前夜、経済の低迷で苦しんでいました。
ルーズベルトが大統領に就任し、ニューディール政策という大規模公共事業を実施し、公的仕事を創出し、失業者の雇用を創出しました。
でも足りずに、トントンまで回復するに留まりました。
さらなる公共事業として戦争を始めました。
日本は、その政策に引きずり込まれました。

ルーズベルトの予想通り、アメリカ経済は大発展し、先進工業国であったヨーロッパ諸国や日本が戦争で生産設備に壊滅的被害を蒙り、アメリカの一人勝ちの時代が始まりました。
そのモノづくり大国・アメリカに影が差してきたのが、優秀な日本車叩きが始まった1980年代です。

ドイツの復興も相まって、アメリカの優位性が少しずつ失われ、僕が子供の頃よく見ていたアメリカドラマのアメリカ庶民生活が下がっていきました。
今でもアメリカ全体では成長していますが、金融とITに牽引されてところが多く、その業界に所属する方の所得は増えていますが、田舎の多くの雇用を抱える農業・製造業従事者の所得は、1980年代以降減り続けています。

かつてのアメリカの栄光を知る中部の庶民は、一部が超裕福になるアメリカから、アメリカ国民の多くが繁栄を謳歌するかつてのアメリカへの回帰を語るトランプさんを選択した選挙だったように思う。

来年以降のアメリカの利益を第一に考えた政策を取っていくでしょう。
アメリカ現地生産せず、輸出ばかりしている企業や国には厳しくなるでしょう。

日本は、自国防衛を始め、自立が求められます。
独立国としては「当たり前」なのですが、「尖閣有事に、米軍は助けてくれるか?」なんて他人任せな論議が、マスコミ有識者で議論されますが、まずは自分たちがどのように全力で立ち向かうかという「当たり前」が論議される国にならなければなりません。
僕は歓迎です。
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