希望

NHK朝ドラ「べっぴんさん」を見ていて、僕も感じている真実の言葉を聞いた。
4人で始めたベビー用品製造販売店から、主人公・すみれの女学校時代の同級生2人が、家庭の事情と体調不良で抜けてしまった。

主人公・すみれと、元すみれの家で働いていた女中さんの娘・明美ちゃんが、入院中の同級生・君枝ちゃんを病院に見舞った。
君枝ちゃんは、根っから体が弱い子だったが、旦那さんから請われて結婚し、一児の母となっていた。
旦那さんが復員し、妻を労る気持ちに応え、働きたいけれど仕事から抜けた。

見舞った病室から帰る時、明美ちゃんが、「看護婦の経験では、現状維持を願うより、治した後の希望が治療に最も重要」という趣旨のことを、旦那さんに言う。

僕の経験からも、全くその通りだと思う。
ニュースでは、貧乏が自死に繋がるようなことを言うが、生活保護の制度が充実している日本では、アジアやアフリカの最貧国のような生活をしている人はいない。
そんな生活をしていながら、目を爛々と輝かせて写真に写る子供は、日本人の子より輝いているように見える。
貧乏やお金持ちなんて、関係ないのです。

ずっと豊かな生活をしている人が、自死を選ぶのが日本です。
人が死を選ぶ時の理由は、「将来への希望を失った時」「自分の未来が想像出来なくなった時」、そして「自ら責任を取る時」の3つがあると思う。

僕の幼児の時のお気に入りの場所が、父のあぐらの上だった。
大東亜戦争・南方戦線帰りの父は、よく戦争の話をしてくれた。
ボルネオに渡る時、輸送船4隻に分乗したが、途中で他の3隻は、米潜水艦魚雷により撃沈し、無事着いたのは父の乗った船だけ。
上陸後の米の艦砲射撃は花火の何十倍も美しく、午前中と午後の定時に始まるので、よく観に行った。
朝ごはん・昼食・おやつ時間には、艦砲射撃がなく米軍の余裕を実感した。
その間は、こちらもリラックスできた。

斥候として小隊を組んで前線に出る時、米兵の小隊は時々機関銃を連射し、日本兵と鉢合わせしないようにしていた。
お互い、殺し合いなんてしたくないので、そこにいるとわかったら、お互いを避ける。

米戦車が来るという情報が入り、夜中蛸壺(ジャングル内に自分で自分が入る穴を掘り、爆弾を抱えて中に入る)に潜んでいると、「お母さ~ん」(お父さんと叫ぶ者はいない)と叫ぶ同じ境遇の友軍兵の声が聞こえてくる。

部下に往復ビンタなどしていたら、戦闘が始まった時、後ろから友軍兵に撃たれる(部隊長・小隊長は、最前線で指揮をするので)。
だから、日頃恨みを買っちゃダメ。
喧嘩をしても、勝ち切ってはいけない。
少々負け気味で止めるのが良い。

銃弾も食料も欠乏しているので、ジャングル内を逃げ回っていた。
途中で道端に座り止まると死が待っている。
皆食料が欠乏しているので、体力的にはさほど変わらない。
生死の境は、希望のあるなし、生き抜き家に帰る将来が想像できなくなると足が止まる。
カエル・蛇・・・なんでも食べた。
食料なんて、なんとでもなるが、希望は誰も与えてくれない。

極限の世界を生き抜いた父からの言葉は、幼児ながら心に深く刻まれた。
僕は父からの言葉を人生訓として生きてきた。
そして家族が希望を失わないように、行動し笑顔で接し言葉を掛けてきたつもりです。

息子たちを一度も叱らなかった。
警察に身元引受に行った時も、裁判所に行った時も、停学1ヶ月を食らった時も、いつも家内に任せず、当主である僕が仕事を休み、警察や学校・相手様のところに出かけていき、頭を下げる姿を息子たちに見せた。
そしてその帰り、笑顔で冗談を言い、「どんなことがあっても、お父さんはお前の味方だから」ときちんと伝えた。
世界中が敵になって、たった一人になっても味方でいようと決め、今まで貫いてきた。

ヨット部で何度も経験した、風が強くなり波が荒れ翻弄されても、一旦ホームポートの防波堤内に入ると、いつも変わらず穏やかな水面と温かい艇庫が待っていてくれる。
家族にとって僕は、そんな人であろうとし、最後の防波堤になろうとしてきた。

このドラマ、すみれちゃんの父親・坂東さんが良く、靴屋さん・麻田さんが素晴らしい。

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本日は、米大統領選の日。
クリントンさん有利ということで投票日を迎えたが、家内はクリントンさんが勝つと予想し、僕はトランプさん勝利を予想している。

トランプさんの過激発言ばかり、日本のマスコミが取り上げて、人格的欠陥のあるトランプさんは大統領にふさわしくないと言っていますが、僕には「本音」の吐露に過ぎないように見えます。
過去の大統領の所属政党を見て、共和党政権の方が、日本にとってプラスに働くと思います。

イギリスがEU離脱の時、僕は離脱した方が良いと書きました。
EU離脱すると、関税が復活しイギリス経済にマイナスとマスコミの殆どは言っていましたが、ポンド安で関税分は相殺されると予想した通り、現在ポンド安でイギリス経済は絶好調のようです。

ドイツに、イギリスやフランスが束になっても勝てません。
第一次世界大戦以前からそういう構図です。EUの関税なし統合で、結局ドイツの一人勝ちになりました。
小国のベネルクス三国が協力しようと始まったEUですが、ドイツの大量移民受け入れ賛成が引き金になって、心の底に抑えていた「本音」を口にするようになりました。
いずれ解体に向かうでしょう。

EUは大きくなり過ぎました。
軍事同盟・NATOは、そのまま残るでしょうが・・・

イギリスのEU離脱の選択も、アメリカのトランプ現象も、「将来への希望」という人間が本来持っている本能からの選択に思えてならない。
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