待ち合わせ その3

そんな経験をして、4回生になり同じ大学の同学年の家内と縁が出来た。
1回生の時、昼休みの学生食堂で「優」の評価をしていた彼女で、彼女と同じ学部のヨット部員から、所属を聞いていた。
ヨット部の女子マネさんとゼミが一緒でもあった。
後で知ったのですが、マネさんに、「いい子を紹介してあげようか?」と2回生の時言われた子でした。

大学外での資格試験の講習会で、たまたま一緒になり、昼食に誘ったのがきっかけです。
夏休みの2週間ぐらいの講習会で、毎日お昼ごはんを食べた。
当然僕のことは知らなかったが、男子の多い学部で、英語のクラスに女子が3人だけだから目立ちます。
1人はヨット部マネージャー、もう一人も僕の中高の同級生の彼女だった。
縁があるなと感じたし、話をしていっぺんに気に入った。

色白で、シミひとつ無いきめ細かな素肌美人です。
僕はどうも、美人の第一要件が「お肌が綺麗」のようで、お人形のような肌の人に惹かれる。
当時茶髪などなかったのに、彼女の髪は少しブラウン系に見え、少しブラウンアイです。
「100%の日本人じゃない」と直感したので聞いたら、両親も祖父母も日本人だけど、子供の時から良く外人と言われたとのこと。
うちの家に連れて行った時、母親の感想は、「フランス人形みたい」でした。

3つのポイントが決め手で、その講習会が終わるときには、「この子と結婚するかも」と感じた。
1つは、彼女が3世代で住んでいたこと。
もう1つが、親に叱られた経験がないこと。

僕は長男なので、いずれ親の面倒を見ることになるから、3世代経験があるのはありがたい。
僕は母親に叱られて育ち、母親が嫌いになっていたので、そんな家庭になりたくないと思っていた。
親子喧嘩のない家庭が理想で、喧嘩になるのは、子供の要求に対する親の対応なので、全ての親子喧嘩は親が原因だと思っている。
子を叱らない人と家庭を持ちたかった。

そして最後が、「付き合ってる人を、4時間待ったことがある」こと。
1回生の時から付き合ってる人で、いつも遅れる人だそうです。
彼は家庭教師を一生懸命しており(卒業後、就職せずに、中学受験塾を開業した)、彼女は女兄弟の妹ですが姉が嫁いだので、婿を取って実家を継ぐ予定で、友達以上ガッツリ付き合い未満という関係です。

「よく4時間も待てるね」と聞くと、「だって、後1分で来るかもしれないじゃない。そしたら悪いし・・・。それにどこに連れて行ってくれるかわからないけど、帰っても予定はないし・・・」と答えるのを聞きながら、「この子好きだな」とドキンとした。

その後2ヶ月で、彼女の親戚をドライブデートで周り、「結婚してくれない?」とプロポーズし、「いいよ」と軽くあっさりと満額回答をもらった。

僕らの婚約発表パーティーを、甲子園駅近くのレストランで行った。
幼馴染片思いの彼女にも来てもらった。
家内が作ってくれた可愛い招待状を彼女の家に持っていくと、お母さんが出てきて、場の悪そうな顔をしていた。
「娘のフィアンセさんが来ているの、婚約したの・・だから会えないわ」と。

僕の婚約パーティーの事を話すと、いっぺんに顔が明るくなり、「おめでとう、良かったね」と僕の幼稚園時代を知る人なので、母親のような笑顔で讃えてくれた。
すぐに裏に走り、彼女とフィアンセさんを呼んできて、お互いのことを報告した。

7才年上のフィアンセさんによると、彼女がアルバイトで医学部付属病院の受付に入ったら、院内でものすごい美人が来たとすぐに噂になり、インターンだったフィアンセさんが日参して口説き落としたとのことだった。

その後、お互いの結婚式に出席した。
今でも続いている幼稚園の同窓会に家内を連れて行ったことがある。
10名以下の人数が集まるのですが、みんな下の名前で呼び合う仲です。
僕も片思い彼女も長いプラトニックな関係を何処かで意識しているのか、女の勘なのか、家内は1回で何かを感じたようで、2回目はパスされ続けています。

クリスマスイブに振られちゃった彼女にも、僕の婚約の報告をするために電話をしました。
お母さんが出てこられ、こちらも気まずい感じだったので、先に僕が婚約したとの要件を話したら、「おめでとう」と喜んでくれ、「実は娘もそうなの、クラブで知り合った先輩の方と婚約してるの。お相手は1年前に就職して東京にいて、卒業と同時に東京に嫁ぐことになっている・・・。娘はいないけど、伝えておくね」と教えてくれた。

彼女とはゼミが一緒だから、毎週顔を合わせ話をする仲だけど、婚約のことは知らなかった。
一時期、家にお邪魔しお世話になったお母さんなので、お礼を言って電話を切った。
大学卒業式後の謝恩会を終え、彼女と2人数時間話をし、彼女にもお礼が言えた。
彼女が僕と付き合ってくれたお陰で、僕の大学生活はより充実した。

後日彼女から手紙が届いた。
僕のフィアンセの学部も名前を伝えたので、卒業アルバムで見てくれたようで、「綺麗な人ね・・・」など、面と向かって僕に言葉で言えなかった気持ちを、文面で吐露してくれた。
とても嬉しかった。

僕の「待ち合わせ」の泣き笑い想い出です。

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