またぞろ、時短

ニュースを見ていると、「日本人の働きすぎ」に関する話題が増えたように思う。

以前にもあった現象で、それを契機に「土曜日半ドン」から「土日・週休2日制」に移行し、生徒学生の週休2日への第一歩「隔週土曜日小中学校休み」になり、「ゆとり教育」が始まった。

戦後の景気上昇が、何度かの息継ぎ機を経ながら順調に拡大してきた。
「Japanas No1」と言われた時代になり、ニューヨークのエンパイアステートビルを日本資本が買収するなど、まさに破竹の勢いだったバブル経済(1986~1991)を謳歌した。
「日本人の働きすぎ」が海外からバッシングを受け、「時短」に舵が切られ、「週休2日制」の1988年法改正・1997年完全実施が成された。

日本経済の強さの根源は、明治、いや読書家だった徳川家康の推進した江戸の庶民にまで行き渡った教育に端を発する。
明治時代に国民皆教育システムが整えられ、敗戦を経てもそのシステムが受け継がれてきたのが大きい。
世界の義務教育現場でも、日本の小中学生の学力の高さが他を席巻していた。
その強い教育システムにもメスが入り、1992年第2土曜日休日化、1995年第2・4土曜日休日化、2002年土曜日完全休日・週休2日制完全実施で、学校教育時間が減り、加えて「ゆとり教育」として教科書が薄くなり、教育水準の低下が成された。

スキージャンプ競技のルール変更に似ている。
日の丸飛行隊の成績が上がっていき、強国のヨーロッパが、背が低い日本人に不利なルールに変更し、ガクンと日の丸飛行隊の成績が下がった。
日本発祥の柔道も、国際スポーツになり、「一本」重視の日本柔道から、ヨーロッパ理事の意向を汲み、「組手争い」柔道・「有効ポイント」柔道にルール変更された。
白人の優秀で勤勉な「日本人いじめ」に妥協し、「怠け者」に自国民を合わせて、自らNo1になろうとしない日本人の姿が見える。

バブル経済崩壊以降続く停滞経済の一因は、仕事現場と教育現場の「時短」にあると思っている。
西洋諸外国の仕事とバカンスの割合や、それぞれへの生き甲斐と、日本のそれとは、大きく違う国の来し方により違って当たり前です。
「費用対効果」「労働時間対利益」のみで仕事を見るのではなく、ゆったりした労働による余裕ある作業や思考の広がりという側面の切り口があってもいいと思う。

「ゆとり教育」の失敗は、まさにこの典型です。
授業時間が減り、教師の教え方に時間的余裕がなくなり、生徒の理解が進まず、結局落ちこぼれ勉強への意欲を失って行ったのが、その失敗だった。
好成績を上げるフィンランドなどを学び、導入しようとし、文化の違う欧米を模倣するのではなく、日本人が作り上げ、世界一になった教育システムを続けているだけでいいのに・・・
No1になった日本の教育システムを学びに来るのではなく、No1の日本が自ら時短し、かつて下位だった国のシステムを導入しようとするのか・・・
スポーツをやっており、教えている僕から見れば、滑稽でさえある。

仕事現場でも、同様だったように思う。
僕の子供時代は、好景気の時代だった。
親父世代を見ていて、僕には夜中にならないと帰ってこない親父や、休日も働いている猛烈親父は目につかなかった。
平日の夕方には、家の外に縁側が出て、近所の親父たちが話す姿があちこちにあった。

僕は土曜半ドン・日曜休日・厚い教科書の生徒・学生時代を過ごしたが、「もっと休日が欲しい」なんて思ったこともなかった。
あのままで良かったように思う。

平日に子供の起きている顔を見れないお父さんや、落ちこぼれ生徒が問題になってきたのは、むしろ週休2日制実施以降です。
今回再び、薄利多売でしか成長できず利益を出せない「ブラック企業」の過酷な労働環境対策として、「日本人の働きすぎ」が話題になりの「時短」が話題になるようになったように感じる。

いつの時代も、厳しい労働環境を強いる経営者はおり、不当な低賃金で利益を上げる企業はある。
それを一般的だとして、優良な労働環境・最良な利益分配を行っている企業にまで、法律という形で「働くな」を強いるのはいかがなものかと思う。
安易な単純労働者の輸入をせず、適切な経済運営をしていれば、需給環境の変化により、労働賃金は上がり、自然にブラック企業の労働環境は改善され、淘汰されていく。

この4月から、長男がアメリカの子会社のリーダーとして転勤になった。
以前から毎月のように、最先端のアメリカの学会に出席し、アメリカ・ヨーロッパの子会社に出張で飛び回っていたので、生活環境としてはすんなり馴染めたようですが、アメリカ人と日本人の仕事の仕方の違いを、現地にしっかり腰を落ち着けることで、よりリアル
に感じているようだ。

夕方の定時になると、水が引くように帰っていくアメリカ人同僚。
アメリカの法律で、会社との労働契約に違反すると企業が罰せられる。
9時~17時だったら、それ以上働くと法律違反になる。
夕方以降オフィスに残っている社員は、全て日本人だと言っていた。

仕事が残っていても、退社時間になれば翌日回しで仕事を切り上げるアメリカ人気質と、退社時間に関係なく、切りの良いところまで流れで仕事を続け、スッキリ達成感を得て退社する日本人・・・
これは、先祖から受け継いだ気質ではないだろうか?

これを法律として厳しく規制していくのは、日本人気質に合わない気がする。
日本人は、経営者であれど、自らに超高収入にしない。
企業に関わる者をチームとして、その和を大切に、長く企業を存続させ、みんなでともに成長・収入を得ていこうとする。

加えて、またぞろ出だした「移民」による日本経済浮上政策。
「研修・技能実習生」と言う名の「移民・単純労働者受け入れ」政策で、日本人の単純労働者が仕事にあぶれるようになり、最低賃金上昇に歯止めがかかったままです。

民進党は、「法律改正による最低賃金上昇」政策を目指しているが、この技能実習生受け入れ政策がなくなれば、自然に賃金は上がるに決まっている。
人の賃金も、物の値段同様、需給バランスによって決まるのが自然の姿です。
為替の固定相場から変動相場制に移行し、市場の自動調節機能で上下するようになった。それと同じだと思う。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

main_line
main_line
プロフィール

のりまきターボ

Author:のりまきターボ
http://plaza.rakuten.co.jp
/norimakiturbo/
から引っ越してきました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR