1/17・紀伊湯浅城址 その2

山はそれほど高くなく、小さめの岩が積まれた石垣はいつの時代のものなのかな?
なんて想像しながら待つこと数分、2台の軽自動車がやってきて、2人の男性が上がってこられます。

「ようこそ、お越し。これパンフレットです。少し上がったとこに机が置いてあるから記帳と感想を書いていってください」と、丁寧にパンフレットの地図を広げて説明してくれます。
まさかカラーのパンフレットを頂けるとは思っていませんでした。
3年掛けて道を整備したそうです。

11:07、南京錠を開けてもらい入山。
「九曜紋の上に十六菊紋の半分」が、湯浅氏の家紋のようです。
あちこちに掲示されています。
「十六菊紋の半紋の下に波」なら楠氏の家紋「菊水紋」です。
十六菊紋は天皇家の紋なので、勲功により賜ったのでしょう。

九曜紋は伊勢の九鬼氏の紋だから、熊野水軍との関係があるのかも?なんて想像します。
あれ?九鬼氏は七曜紋だったっけ?と帰宅後確認すると、七曜紋でした。

『久遠の森を守りましょう』の板札が下がっています。
「湯浅久遠という人物がいたのかな?」なんて、脳内妄想が広がります。
鍵を開けてくれたおじさんが言ってた机がありました。
中を覗くとクリアボックスに入ったノートが2冊。
芳名帳と感想文ノートです。
名前と住所を記入し、感想文は帰ってきた時にね。

整備用の道具が入っているのだろう物置があります。
未整備・藪漕ぎ山城も多いのに、素晴らしい。
湯浅氏の末裔さんが中心になって先祖の遺産を後世に伝える活動をしているのだろう。
こういう家庭で育つと、先祖の名に恥じないように生きようとします。

大人は、子供の失敗に小言を言うより、こういう活動で共に活動し、背中で語ればいいです。
小言を言うと萎縮します。
マイナス言葉を浴びせず、親の前向きな行動を見せていればいいように思います。
我が子を信じていれば、勝手に学んでいくものです。
木々にも樹木名札が下がり、ナイスです。

『紀の国森作り基金活用事業 事業年度:平成24生年度 事業主体:グリーンソサエティー 事業名:紀州最古の山城跡地保全と久遠の森づくり事業』
NPO法人が整備を請け負っているのかも?

20160117YuasaS020s.jpg
ここで道が別れ、「主郭」の方に進みます。
パンフレットに地図が描かれているので、半時計周りに城址を巡りましょう。
20160117YuasaS032s.jpg
「狼煙台曲輪」に行くと、湯浅港が見通せます。
なるほど町を抑える位置にある。
熊野古道が海岸部を通るので、それを抑える位置でもあります。

安い木材を使っていますが、トイレも整備されているのに驚きました。
1日何百人も登る繁華な山でも、トイレのない山はザラにあります。
まして、週に数人しか訪問しないであろう中世の山城跡に、こんなトイレがあるなんてびっくりポンです。

散策道には、竹のガードレールが組まれ、「横矢」など案内板も・・・凄いや。
竹林があり、ここから材料を調達しているようです。
20160117YuasaS054s.jpg
「主郭」に上がると、逆茂木が一部囲っています。
中世の山城の防御が、容易にわかります。
こういうのは、行政任せにしたら、お金を掛けた施設を作って、そのまま放ったらかしが通り相場だけど、安い縄を使って手作り整備する地元有志の姿勢が垣間見えます。
「家内を連れてこなくちゃ」

簡易な板塀の裏を見ると、「平成26年度・耐久高校・卒業生」の板銘板が貼ってありました。
卒業制作したのでしょう。
地元湯浅の高校ですね、ナイス!
ここの整備者は、地元の若者を巻き込んで、町ぐるみで旧跡や先祖を盛り立てようとしているようです。
20160117YuasaS057s.jpg
弓矢が置いてあります。
地元の子が上がってきて楽しめるようになっています。

僕も地元で市長さんに頼まれてジュニアヨットクラブを立ち上げ運営していく過程で、自治体がからむめんどくささが身にしみ、モーターボート振興会からの援助に切り替え、県連をこちら主体で巻き込んで、クラブ員の子どもたちに還元していきました。
全国区の大会で活躍したら、市長室にコンタクトを取って、クラブ員全員市長室に呼んでもらい、褒めてもらいました。
地元FM局にコンタクトして、番組に出演させてもらいました。
ディスクジョッキーはヨットなんて知らないから、質問までこちらで用意して番組構成しました。
子どもたちがどんどん自信を持っていくのが顔に現れ、素晴らしい10年ほどを経験しました。

「追手虎口」から主郭に上がります。
20160117YuasaS069s.jpg
湯浅港を更に高い視点から望みます。
『湯浅宗重、康治2年・1143年築く』と書かれた木柱が建っています。
『青木山・標高78.5m』

「搦手虎口」から降ります。
「土橋」や経年してもまだ深さのある「堀切」も、なかなかの見応えです。

11:35、一周して元の机の場所に。
感想文を書こうと思ったら、鍵を開けてくださった方が上がってきました。
「禁煙」の木札を10ほど持っています。
午後から、これを下げる作業をするそうです。

紀伊湯浅城址 2/3
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