「あの日に帰りたい」 ニコラス・スパークス ソフトバンク文庫 ★

ニコラス・スパークスです。
年1冊のペースで新著を出していた頃、新刊を待ち構えて読んでいましたが、数年間が空いたので文庫本化された未読のラブストーリーが2冊出ていました。
すぐに2冊とも購入しました。

意味ありげな第三者目線のプロローグから始まり、本文の始まりからグイグイ物語に引きこまれました。
「次はどうなるんだろう?」の興味で、3日で読んじゃいました。

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「それで・・・」ブレンダが期待するように切り出した。
「それで・・・?」サラは彼女が何を聞きたいのか正確にわかっていた。また静かになった。
「それで・・誰かについて何か知りたいことはない?」ブレンダが催促した。
「そうね・・・」サラは考えるような仕草をして、首を振った。「特にないけど」
「そう」ブレンダは落胆を隠さなかった。
サラはその巧妙な誘いかけに微笑んだ。「でも、1人だけ少し聞いてみたい人がいるわ」
ブレンダの顔がぱっと明るくなった。「そうこなくっちゃ」早口で続けた。「何を知りたい?」
「考えていたのよ・・・」サラは口をにごし、ブレンダはクリスマスプレゼントの包み紙を開ける子供のような顔になった。
「あの・・・」サラは周りを見てから答えた。「あの・・・ボブのことを教えてくれない?」
ブレンダは口をポカンとあけた。「ボブって・・・用務員の?」
サラは頷いた。「ちょっとかわいいじゃない」
「74才よ」ブレンダはまだ驚きから覚めなかった。
「結婚してる?」
「もう50年もね。子供が9人いるわ」
「まあ、それは残念だわ」サラが言うと、ブレンダは目を丸くした。
サラは首を振り、少し上目づかいに、イタズラっぽく見を輝かせてブレンダを見た。「となると残っているのはマイル
ズ・ライアンしかいないみたいね。彼のことを教えてくれない?」
その言葉が頭に染みこむと、ブレンダは慎重にサラを眺めた。
「あなたのことをよく知らなければ、からかわれてると思うところよ」サラはウインクした。
「よく知らなくても大丈夫よ。だってそうなんだもの。わたし、人をからかう悪い癖があるの」

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小学校に新しくやってきた教員・サラと、古株のブレンダの会話です。
ブレンダの旦那さんはこのノースカロライナの小さな町の保安官で、マイルズは2年前に事故で奥さんを亡くし子育てに追われる副保安官です。
そしてマイルズの息子は、サラの生徒。
ブレンダ夫婦は、まだ若い2人がお似合いだと思ってる。

洒落た会話です。
いつも日本語訳を手掛ける雨宮泰さんの訳が素敵なのか、心がほんわかしちゃいます。
本文を終え、最後の「感謝の言葉」にこう書かれていた。

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これまでの小説同様、素晴らしい妻・キャシーに感謝しなければ怠惰のそしりを受けるだろう。
12年、そしてまだ元気いっぱいだ。愛しているよ。
5人の子供たちにも感謝したい。
マイルズ、ライアン、ランドン、レクシー、サヴァナ。子供のおかげで家にいられるし、それより何より、面白くて仕方がない。
ラリー・カーシュボームとモーレン・イージェンはずっと素敵に僕の仕事を支えている。
2人に感謝を。(追伸:2人共この本で自分の名前を見つけてほしい!)

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作者は、アメリカ南部の東海岸の州・ノースカロライナの田舎町に住み、そこを舞台にした作品を世に出し続けている。
フロリダの少し北で気候も温暖な住みやすい地で、全米に愛のある穏やかな風を送り続けている。

僕も家族に感謝している、特に家内にはいくら感謝の言葉を並べても足らないくらい感謝している。
僕に素晴らしい子供たちをプレゼントしてくれて、彼らは、生まれてからずっと僕を楽しませてくれている。
とてもよい気持ちにさせる、おすすめの小説です。
絵画が頭に浮かぶシチュエーションで、歯が浮くような言葉が散りばめられ、主人公にもどかしさを感じながらドキドキしながら読み進めるラブストーリーは、最高じゃないか・・・
クリスマスの季節に、ラブストーリーを・・・
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