10/4・奈良・夫婦サイクリング その5

天穂日命は、天照大神と弟の素盞鳴尊が、高天原(天の国)で占い対決した時に、素盞鳴尊が天照大神の首飾りの勾玉を噛み砕いた時に生まれた神様です。
後に、葦原中津国(地上)を治める素盞鳴尊の子・大国主命に、地上の支配権を返上し、高天原の神に渡せと交渉しに下ります。
しかし、大国主命に心服してしまい、子孫は出雲国造(現在の県知事)を世襲する。
現在の千家家(出雲大社宮司を世襲)に続き、世界一の天皇家に匹敵する名門家系です。

その子孫・野見宿禰は、出雲の勇士で垂仁天皇(BC~ADのキリストと同世代)の命で當麻蹶速と相撲対決を制し、大和當麻の地を与えられた・・・相撲の祖。
垂仁天皇の后・日葉酢媛の墓所に埋める埴輪製作のために、出雲から職人を呼び、彼らが住んだのが櫻井・初瀬街道の出雲。
出雲のすぐ西に、出雲系の大国主命とともに国作りに励んだ大物主命(大国主命と同一とか、事代主と同一とも言われている)を祀った大神神社がある。

日本各地に、菅原神社・天満宮・天満神社があるが、生誕地のここと、没地の太宰府天満宮(お墓の上に勧請)と京都北野天満宮は、別格です。
3つの最後として、ここを訪問できました。

南に向かい、阪奈道路を渡って、垂仁天皇陵脇を走ります。
菅原町は、天皇陵の北側に隣接するんだ・・・
野見宿禰本人か、あるいは子孫一族が先祖を引き立てた天皇を慕うように、この地に移り住んだと想像するのが自然です。

20151004NaraS236s.jpg
近鉄・尼ケ辻駅を東に渡り、川沿いの自転車道に乗って、南下します。
薬師寺の五重塔が見え、隣に修理中の国宝東塔を覆う白カバーが見えてきました。

「唐招提寺」の案内板に従って、西に曲がります。
15:53、「唐招提寺」。
土産物屋さんに入り、うどんを注文し遅い昼食。
「お腹が減りすぎて、足が動かなくなってきた」と言ってた家内も満足そうです。

「じゃあ行こか」「うん」とお店の外に出ると、家内は自転車の方に歩いて行く・・・あれれ?
自転車の向こうのトイレに入っていったので、唐招提寺の山門が見える駐車場の端で待つ・・・
おトイレから出てきた家内は、自転車のとこで僕を探している。
あれれ・・・まさか・・・家内のとこに行き、「唐招提寺に入らないの?」
「ん?あれ~うどん食べて満足しちゃって、帰るのだとばかり思ってた。入らなかったら、何しにここまで来たかわからないわね」と、自分に呆れています。
僕は、「やっぱり」と思いながら、心の中で大笑いしました。

20151004NaraS242s.jpg
『鑑真和上は、688年中国揚州に生まれ、後に出家され、長安・洛陽一の僧となりました。742年日本からの熱心な招きに応じ、5度の渡海失敗にもめげず、753年6度目の航海で来日しました。翌年、東大寺大仏殿前に戒壇を築き、聖武天皇初め400余名の僧俗に戒を授けました。日本最初の正式授戒です。鑑真和上は東大寺で5年過ごし、758年大和和上の称号を賜われました。759年、戒律の専修道場を創建されました。これが唐招提寺の始まりです』

金堂(国宝)内の薬師如来・盧遮那仏・千手観音の三尊がおられ、千手観音の精巧な作りに目を奪われました。
四天王像など、さすが国宝は雰囲気があります。
四天王像や十二神将像は、多くのお寺に安置されていますが、それぞれ仏師の思い入れにより表情や仕草が違います。
僕が好きなのは毘沙門天(多聞天)なので、特に注目して見ています。

今までで最も気に入ったのが、北条時政の菩提寺・願成就院(伊豆)の国宝で、数万円で求めたそのレプリカを実家に飾っています。
なかなかこれを越えるものに出会えないな・・・

講堂内に、金堂の修復作業などが展示・紹介されていました。
鴟尾レプリカを2対制作したそうで、1対は真正鴟尾に代わって金堂の屋根上に置かれ、残りの1対が展示されていました・・・大きいな。
元禄・明治に続き、3度目の大規模改修のようです。
部材を全部バラして、土台に柱を立てるところから組み上げて行った作業の大きさに驚きです。
奈良時代に元禄まで未改修で立ち続けた当時の職人の技術の高さにびっくり。
クレーンも重機もない時代に、人力オンリーでこのような大きな建物を・・・

開山堂には、写真でお馴染み・鑑真和上坐像のレプリカが安置開帳されていました。
国宝・鑑真和上像は、特別な日にしか開帳されないので、期待していなかったのですが、これはラッキーでした。
本物の像は、目の周りなどに焼けた跡が残っていますが、レプリカは創作時の手法を守って作られ、彩色されたそうで、より当時のものに近いそうです。

20151004NaraS250s.jpg
その後、蓮池の方を巡って駐車場に戻りました。
20151004NaraS251s.jpg
蓮池には、季節外れですが「かきつばた」が1輪だけ咲いていました。
20151004NaraS252s.jpg
萩の小さく可憐な花が咲いており、静かな散歩道でした。
唐招提寺でさえ、京都の小奇麗なお寺と違い、やつれ感があちこちに見られます。
これが南都・奈良のいまいち垢抜けない、でも着飾らない雰囲気を醸しているようです。

16:20になったので、「薬師寺」訪問は諦めました。
川沿いの自転車道を北上し、三条大路・R308を東進し、途中で再び北に向かって、16:55・奈良市役所横の車に到着。
自転車を片付けていると、17時閉鎖の市役所駐車場の入口にチェーンを掛けていました。
走行時間2:52:10・走行距離31.07km・平均速度10.8km/h・最高速度29.2km/h。

第二阪奈道~近畿道~中国道で帰宅し、楽しい1日が終わりました。
奈良の観光案内所でもらった「歴史街道地図」(裏面は奈良公園ウォークマップ)に準じたコースでした。
時間の関係で少々カットしたところがあるので、またの日に・・・
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

こんばんは~
自転車ですごい、フルコースな感じですね。
東西縦横無尽!
これだけを3時間弱で周れるんですね。
バイクとはスピード感が違うので自転車なりの景色の見え方がありますね。
最後の唐招提寺の重たそうな美しい屋根が私は大好きです。

奥様といい運動されてうらやましいですね。
また若返ったんじゃないですか~^^)/

No title

まんとさん
奈良県観光協会お勧めの「歴史街道」ハイキングコースを、東大寺・興福寺とカットしてサイクリングしてみました。
トレッキング同様、僕らはとにかくゆっくり走り、休憩が多いので、3時間しか自転車に乗っていないのに、1日コースになっちゃいます。

唐招提寺の奈良風屋根は、素朴だけど重厚で趣がありますね。地方でもたまにこの手の古寺に出会うと、古そうだなと落ち着きます。
建築様式が古いので、国宝が多いです。

家内は、運動音痴インドア派・デパートウインドウショッピング派なのですが、スポーツ好きの僕と付き合うようになり、スキーを始め、息子2人の母親になってキャンプが定番になり、アウトドアに付き合ってくれるようになりました。

若返りはしませんが、現状維持するためにボチボチやってます。
main_line
main_line
プロフィール

のりまきターボ

Author:のりまきターボ
http://plaza.rakuten.co.jp
/norimakiturbo/
から引っ越してきました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR